酸化による老化(1)

「酸化」とは

 

酸化とは、酸素による化学反応のこと

だけではありません。

 

「原子」や「分子」がもつ「電子」が

奪われる化学反応もすべて

酸化反応と呼ばれます。

 

私たちの体や身の回りにある

あらゆる物質を構成する最小単位は

原子です。

 

原子は原子核を中心にその周りを電子が

回っている構造をしています。

 

通常、電子は1つの軌道に2個ずつ対に

なっている時に安定しています。

 

何らかの要因で電子が1個奪われると、

その物質は酸化されたことになります。

 

このように電子が1個しかなく、

ペアを組めない電子(不対電子)を持つ

原子や分子を、科学用語で

「フリーラジカル」といいます。

 

フリーラジカルは、電子を奪われて

(酸化)生成されることもあれば、

電子を受け取って生成されることも

あります。

 

フリーラジカルは不安定で反応性が

高いので、ほかの原子や分子とすぐに

反応し、電子を奪って安定しようと

します。

 

電子を奪われ酸化された原子や分子は

自分もフリーラジカルになり、ほかの

分子を酸化させようとすることがあります。

 

こうした酸化反応は、ときに次々に連鎖

して起こります。

 

この酸化反応がフリーラジカルの

大きな特徴です。

 

 

 

 

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